TAMISA

ヨーガ・スートラが教えてくれる

こんにちは、えりです。いつもお読み頂き、ありがとうございます。
京都の今朝は、雪がちらちら。まだ寒いのかよ?!と、思いながら、自転車こいできました。アーユルヴェーダのインスタントスパイスティー、サマハンを毎日飲んでいる今日この頃です。


みなさん、いかがお過ごしですか? 最近の、あなたのヨガの練習はどうですか?
ヨガを通して、今、どんなことを学んでいますか?


「ヨーガ・スートラ」を持っておくと、ヨガの学びが深まります。ヨガを練習されている方の中には、ご存じの方も多くおられると思います。「ヨーガ・スートラ」とは、ヨガをする人が読んでおきたい基本の経典です。


私が、「ヨーガ・スートラ」に出会ったのは、ヨガの練習を始めてから数年後でした。カナダのモントリオールに住んでいる頃で、フルタイムで、大学附属の語学学校に通いながら、週末は、ヨガセラピーのプログラムを受講し、隙間時間で、日本食屋でアルバイトをしていました。様々な人種の人たちと、時間を共にする中で、特に、人間関係に悩んでいる時期でした。毎日、ヨガを練習している時が、自分のチューニングをできる時で、よく、「ヨーガ・スートラ」を持って、カフェにいました。


「ヨーガ・スートラ」は、一回で読み切って、理解するものではなくて、常に持っておく、バイブルのようなものです。その時は、理解しなくても、また別の機会に同じ章を読み返してみると、理解して納得したり、その中には、たくさんの教えがあるのです。

私の「ヨーガ・スートラ」結構ぼろぼろです。
私が、一番読みやすかったのが、スワミ・サッチダーナンダ著、伊藤久子訳の、インテグラル・ヨガ です。


第一章 1. atha yoga-anuśāsanam
     これよりヨーガを明細に説く。

    2. yogaś-citta-vr̥tti-nirodhaḥ
                    心の作用を死滅することが、ヨーガである。

と、始まります。ヨガの目的をピンクでハイライトしていますね!笑。ここを初めて開いた時に、きっとハイライトしたのだと思われます。



今、ランダムにこの本を開いてみたところを、一説、紹介しようと思います。



第一章 30. Vyādhistyānasaṃśayapramādālasyāviratibhrāntidarśanālabdhabhūmikatvānavasthitatvāni cittavikṣepāste'ntarāyāḥ.

病気、無気力、猜疑(さいぎ)、散漫、怠惰、好色、妄見、不動の境地に至り得ない状態、獲得した地歩からの脱落 ー これらの心の散動が、その障害である。


 それらはいずれにせよ鎖のようなもので、まず第一の障害が身体的な病気である。病気は人を無気力にする。無気力な心は、理解するための洞察を物事に向けていこうとしない。だからすべてを疑う。疑いのあるところには、注意の散漫、ある種の昏睡、怠惰がある。

より高い目標への関心や注意を欠いていると、その心は何かそれ以外の事柄に携わらずにはいられないから、だんだんと感覚的亭楽の方へ傾いていくー。これらはすべて事実上 "タマス" 、すなわち "惰性・沈滞" として一括することができるだろう。

 そしてもう1つの障害は、獲得した地歩からの脱落である。これに戸惑う人がたくさんいる。たとえば初心者は、非常に強い関心を持って修練を行う。そして日に日に関心が強まっていくのを覚え、自分は着実に進歩していると考える。

その進歩を誇りに思うことすらあるかもしれない。ところがある日突然、すべてがフイになっている、どん底に落ちている......。多くの人々がそんな経験をする。だがそういうことは霊的な道ではよくあることだと知っていれば、失望しなくてすむ。でないと、「ああもうだめだ、私には見込みはない」と思って、やる気を失くす。だがそれは求道者なら誰でもあることなのだ。

心というものは常に同じレベルで機能することはできない。高いときもあるし、低いときもある。進歩がいつも着実になされているのだったら、チャレンジもないし、面白みもない。

 ヨーガの修練は障害物競走のようなものであって、たくさんの障害物が途中に置かれているのも、ちゃんと故あってのこと、経験するべく置かれているのだ。

それらは、われわれに理解させ、我々自身の力を表現させるために、そこにある。われわれにはその力がある......ところがそれがあることに気づかない。われわれはどうも、自分自身の力を知るために、挑まれたり試されたりしなければならないようである。だがそれも当然といえば当然のことなのだ。

もし川がただゆるやかに流れるだけなら、その川の水は自らの力を表現しない。しかしダムという障害を一つ置いてやれば、その力は、莫大な電力という形で見ることができる。



そうなんです。奥深くて、面白いんですよ!もし、今のあなたにピンと来たならば、ぜひ、「ヨーガ・スートラ」を手に入れて下さいね。きっと、あなたの人生の大きな智慧になるはずです。

そして、そして、「ヨーガ・スートラ」にご興味がある方、もっと学びを深めたい方、質問がある方、この春からTAMISAにて、素敵な講座がありますよ!

はじめてのヨーガ・スートラと瞑想
4/13(木)〜7/20(木) [全8回] 14:00〜17:00
講師:玉手みどり

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