こんにちは。
Midori.Tこと、玉手みどりです。
現在、月曜朝10時半と水曜夜7時のヴィンヤサ、他にはリストラティブヨガ等を担当しています。私は北海道でヨガ講師/通訳をしていましたが2021年12月に札幌から京都に移ってきました。

このコラムは、今回の引っ越しについて書きたいと思います。

生まれも育ちもずっと札幌の私には"北海道以外" = "海外"という感覚があり、まるで関西はパスポートの要らない外国のように感じていました。京都に住むという選択は、大きな決断でしたが本当に良かったです。TAMISAの皆さんや生徒さんにお会いできて私はとても恵まれてると思います。これを読んでいる方の中にも、「どこかで新しい生活をしてみたい」という願いがある人や、「私も移住しました」という人がいるかもしれませんね。

この二年間、新型コロナウイルス感染症の影響で、たくさんのヨガクラスが休講になるか、オンラインに切り替わりました。私は北海道で細々とクラスを続けていましたが、通訳の仕事は全てキャンセルになり、今後のスケジュールはほぼ白紙になりました。世の中の状況が大きく変わり、これまでの生活には戻れなくなり、思うように事が進まないのをたくさんの方が経験されたと思います。

私も長いながーいお休みを過ごしました。
そんな去年のある日、瞑想中に「さて今後どうしよう？」と自分に問うと、「もう良いんじゃない？」と心の声が応えました。
つまり、今まで築いてきた生活や環境に自分を戻さなくても良いのでは、という心の声が聞こえました。意外な自分の本音に気付いてしまいさてどうしようと思いつつ、今までした事がなかったことでもやりたかったことに取り組もうと思いました。

という訳で、まずは以前から興味のあったダンスを始めてみました。踊るって楽しいですね！私にとっては大発見でした。（ボリウッドダンスです笑）

そんな頃、この状況下で旅行が難しいならいっそのこと引っ越したらどうかと思ってしまいました。「知らない土地で新しい生活をしてみたい」今の生活をリセットして、再出発したいという想いが、自分の中にあるのをはっきり感じました。

これまでの生活もほどほどに楽しく、それなりに上手くいっている気がしたので、何となくこのまま暮らしていくのかなと、以前は思っていました。しかしコロナ禍という事態で静かに生活することで内観する時間が増えると、心の奥底では私は別の何かを望んでいるみたいだと自覚していきました。いつの間にか、そこに蓋をしてこのまま変わらずにほどほどで生きる事に固執してきた自我に気がついてしまいました。
これは執着心かも...と感じました。

ヨガクラスで「恐れや執着を手放しましょう」と聞いた事があるかもしれません。日々の生活で実践してる方もいますよね。私もたまにスタジオやヨガ哲学講座で不安や執着についてお話をする事があります。しかし自分は出来てるのかと省みると、本当は変えたいのに、変える事をむやみに怖がって今の環境にしがみ付いてる自分がいました。

皆さんもありませんか？いろいろ考えてしまい何だか不安になってしまうことって。「上手くいく保証がないから、失敗しそうで怖いから、あんな事が起きたら困るから、してみたいけど多分無理！」と、やってもいないのにたくさんの事に関して私は決め付けていました。

自分が本当に望んでいることがあるはず。心の純粋な願いを叶えるために今、私はここにいるはずなのに。エゴを満たすための要求ではなく、自分の魂が本質的に望む事とは何だろう。そこに意識を向けて実現するのが、真に自分を慈しむ事かなと思いました。

「何となく出来なさそうに感じる」そんな思い込みに囚われてしまう瞬間があります。あれこれ理由をつけて言い訳をしていた私でしたがそんなものを怖がる必要があるのかなと今回は思いました。恐れずに、これを飛び超えてみようと決めました。

札幌を離れるにあたり、たくさんのものや人とお別れしました。しばしの別れなのか、ずっとお別れになるのか、私には分かりませんでしたが、実は既に、思いも寄らなかった最期のお別れもありました。悲しみを経て、今では心の中で一緒にいれることの温かさを知りました。

そして今は日々新しい出会いがあり、意外な出来事があったりします。皆さんのお心遣いや言葉の温かさが心に染みます。もしあのまま札幌にいたらこれを経験することはなかったでしょう。本当に有り難いです。自分を信じて現実的に行動すると自ずと道が開けてくるみたいです。

少々大げさかもしれませんが、これが意識の変化なのかなと思います。何かしらの変容が起きて、今までとは違う意識のあり方になると、外側の世界も変わるのかと、身を以て体験中です。

という訳で、京都に来ちゃいました。楽しみます〜。どこかでお会いすると思いますので、これからどうぞよろしくお願いします