TAMISA

[Azusa]声の魅力

先月 DETOX と BEAUTY をキーワードとしたyinyang主催のリトリートが石垣島で開催されました。
いつもの家やスタジオではない別の場所で行うヨガのプラクティス。大きく包みこんでくれる空の下、行うビーチヨガ。トロピカルな気候で育った新鮮な南国のフルーツや本州では見かけることの少ないお野菜をふんだんに使ったスムージーやビーガン料理。

惹かれるものがあり、共感するものがあり、集った仲間とヨガをし、自然の中で思いっきり遊び、寝食を共にする貴重な2泊3日の旅。

そのプログラムの中で、最終日の夜にキールタンを担当させていただきました。キールタンとは献身のヨガといわれるバクティヨガの練習方法の一つで、インド版賛美歌のようなものです。空気を送り、音を出す鍵盤楽器のハルモニウムを使い歌をリードさせてもらい、コール & レスポンスで歌っていきました。

ただただ声を出し繰り返し歌い、そのバイブレーションを全身で感じながら2曲歌った後、みんなに自由に思い思いの音(声)を奏でてもらいました。それぞれに異なる身体という楽器から発せられる音は、どれも唯一無二の美しい音色を持ち、意図していないのに、その音が重なりあい、共鳴し、渦を描き、空間に大きく広がっていくのを感じました。そのパワフルな声のバイブレーションは、まるで大きくあたたかいプールに浸かっているかのような感覚を与えてくれ、それに安堵したのを覚えています。心地よさと安心感がそのスペースをすっぽりと包みこんでくれるようでした。改めて自分たちの声が持つパワフルな力を再確認したひと時でした。

以前に何度かWSで通訳をさせていただいたキールタンシンガーDaphne Tseも、声が持つ癒しのパワーについてよく教えてくれていたのを思い出しました。声にはものすごく力強いヒーリング効果があると。だから祈りなさいと。途切れることなく続きながらも変化していく有限な人生という時間の中で、優しくリセットする気付きが与えられたような贅沢な時間でした。
参加者の皆さま、チームのみんな、石垣の自然にありがとう。



この記事を書いた人

Azusa

20代をオーストラリア、インドネシアのバリ島で過ごし、2013年よりバリ島で出会ったチャクラワーク協会主宰のMasumi Lacosteに師事する。
2016年に帰国し京都に拠点を移し、地元のスタジオにてレギュラークラスを担当する。
同時に国内外のヨガリトリートやワークショップ、イベントの企画やコーディネートを行う。
2019年に学んだバガヴァッド・ギーターに、人が生きることの真理があると知り、ヨガを生涯を通じて学び伝えることを決意する。

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