今日は、私がとても大切に思っている国、
私は、
生まれ変わったような、
ある日、コロンボで一緒に生活をしていた現地の友達に田舎の実家に招かれることがありました。
今でも、姉妹のように交流を続けている彼女の実家は、マータラという片田舎にあります。外国人のお客さんは珍しいようで、家族みんなから大変歓迎され、たくさんのスリランカの家庭料理とミルクライスでもてなしてくれました。
ミルクライスは、お米をココナッツミルクで炊いたスリランカの伝統料理でお正月、お祭り、結婚式などのおめでたい日や、赤ちゃんが初めて食べ物を口にする日など何かが始まる特別な日に家庭で作られるものです。ちょうど私たちがお祝いの日に赤飯を炊くのと似ていますね。
その味は優しい甘さが印象的でかつとてもパワフルなもので、その時一緒に過ごした友人家族の人柄がそのまま味になっているように感じました。
日本人の私を伝統的な方法で歓待してくれたその嬉しさもあってか、その後もミルクライスを頂く機会はたくさんありましたが、この時のミルクライスの味は忘れることができません。
最後に私が思うスリランカの最大の魅力、人々の慈悲深さについて。
スリランカ滞在中、スリランカの人たちってどうしてこんなに優しいのだろうと思うことが幾度となくありました。長く生きていれば誰しも辛く苦しい経験をしますが、私もスリランカ滞在中に乗り越えなければならない辛い時期を経験しました。その時期を通じて、私に接してくれたスリランカの人々は、私を励ましたり慰めたりするのではなく、ただそばに寄り添い、話を聞いてくれました。それがかえって私の心に響き、こわばった心が解けていくのを感じました。スリランカの人々は、長く続いた内戦を通じて想像を絶する辛い経験をしており、ある意味で国民全員がトラウマを抱えている状態にあります。彼らの独特の優しさはひょっとしたら自分たち自身が痛みを抱えている国民性に由来するのかもとも思います。
お互いを思いやり、共感し合い、支え合って生きてく、
美しい自然、太陽の恵み豊かなフルーツ、
みんなが健康で幸福でまたいつか元気に会えますように。
Ayubowan(シンハラ語) I wish you a long life
Vanakkam (タミル語)I greet the god in you
この記事を書いた人
自然豊かな琵琶湖のほとり、山々が広がる高島で生まれ育つ。カナダに留学し、滞在時にヨガティーチャートレーニングを取得。その後、世界を巡り様々な師と出会う。
主にカナダ、インド、スリランカ、タイにて、シヴァナンダヨガ、ハタヨガ、瞑想、インド哲学、声楽、サンスクリット語、アーユルヴェーダ、マッサージセラピーを軸に学びを深め、近年は度々スリランカやインドを訪れ、初心者から練習者、様々な国籍、身体のコンディションの方々に幅広くヨガを伝える。
TEL075-212-0776