TAMISA

[Yuka]How to be ethical? 子育て&ヨガ編

いつもお読みいただきありがとうございます。

最終回の今回は、私が想う子育てやヨガの視点から見た、エシカルな在り方についてをお話しさせていただきたいと思います。

我家には、シュタイナー学校に通う、8歳の双子の息子と、幼稚園に通う5歳の娘がいます。
ワイワイと賑やかな日々の中で、余裕がなくなる事も沢山ありますが、反対に子供達から教えてもらう事も沢山あって、子育ては本当に面白く、子育ては自分育てだなと感じている日々です。

そんな子供達から得たヒントも取り入れながら、子供達と一緒にエシカルな取り組みを暮らしの中に取り入れる事ができたらと思っています。

ぜひ、お読み頂けたら嬉しいです。

子育て編☆

おもちゃもエシカルなものを

成長に応じて次から次へと買い換える必要もなく、自然に還すことができるおもちゃ。
布や、落ち葉、木の枝、木ノ実、貝殻などの素材は、幅広く遊びを発展させてくれます。

マニュアルがあると自分をそこに当てはめなければならず、それ以上に遊びを発展させる事が難しいのですが、シンプルな素材としてのおもちゃは、子供達の創造力を膨らませ、遊びをどんどん発展させてくれます。素材も、プラスチックよりも手触りや形や色が様々な天然のものの方が、子供の感受性を豊かに育んでくれるのだそうです。

我家の息子達が今はまっている遊びは、森や公園で見つけてきた木の枝をヤスリで削り、色々な形の剣を作ってみたり、家にある廃材をボンドで組み立て鳥の巣箱を作ったり。時には、棘が刺さることも、ダンボールで指を切ることもありますが、子供達にとっては全てが遊びの資源!年齢に関係なく、楽しませてくれる自然のおもちゃは素晴らしいなと感じます。

子供の目線になって

世界はみんなお友達。子供の感性は大人よりもはるかに豊か、器は広くて深く、ありのまま全てを受け入れてくれます。そんな子供たちの目線で世界を見るのも、新しい気づきや発見につながるかもしれません。小さい子が虫やお花に話しかけている姿を良くみかける事がありますね。

いつか上の子がまだ小さい時に、お散歩中道に落ちているゴミを見て、「あれは誰かの落し物??」と聞いた事がありました。大人にとってはつい見慣れた光景になってしまっていましたが、そうであってはいけないんだと気付かされ、それからは、子供達と遊びに行った先々でゴミを拾うようになりました。

シュタイナーでは、6歳くらいまでは子供は世界に感覚が開いていると言います。虫も、植物も、地球上の生きとし生けるもの全てが仲間であると感じているので、特にこの時期の子ども達には、世界はより良きものだよと、接する大人が教えてあげる、体感させてあげることが大切なんだと言います。それが、生きる力の土台となり自己受容や自己肯定感へとつながるようです。

子供が大人を模倣するように、私達大人も、自然に近い子供達から気づかされる事が沢山あります。

私も子供達に模倣されても恥ずかしくないような行いをしなければ...!?と、思う日々です。

ヨガ編☆

ヨガ=エシカル(倫理的)な生き方の提案

私にとってヨガは、本当の豊かさとは何か?を考えさせてくれるもの。そして、自分の周りから得るものではなく、自分自身の中にすでにあるということに気づかせてくれるものだと感じます。

ヨガの経典、ヨガ・スートラの中に説かれている教えの一つに、八支則=(ヨガを深める為の8つのステップ)というものがあります。

その八支則の一番初めには、ヤマ(しないほうが良いこと)ニヤマ(すると良いこと)が説かれていて、ニヤマの中の一つに、「サントーシャ=(今に満足する)」という言葉があります。

「あれが手に入ったら...」「あの人との関係 がこうなったら...」と自分の周りにある物に幸せを求めても、真の幸福は見つからず、何かを必要以上に所有すると、執着心が芽生え、今度は失うことへの恐れが生まれてしまいます。

美味しいものをついつい食べ過ぎてしまったり、ショッピングで買いすぎてしまったり。

「ない、ない」という渇望から自由になり、 「知足=足るを知る」すでに満たされていることを知り、感謝すること。

「あれが足りない、これも欲しい」ではなく、 「あれもある、これもある」と捉え直してみると、今がとっても豊かになります。
エシカルな暮らし方とはまさに、足るを知る事から始まるのかもしれません。

息をたくさん吐くと、たっぷり新鮮な空気が 吸えるように、物理的にも精神的にも必要最低限なものだけを所有することで、心にもゆとりが生まれます。ゆとりが生まれると、そこに感謝も生まれます。

そして、純粋なエネルギーは波及していくもの。
「家族にありがとう、自分にありがとう」1日1回、誰かに感謝する習慣をつけるのも、きっと、エシカルな良き循環が生まれるきっかけになるのでは思います。

ヤマ・二ヤマの教えのように、ヨガは私に、エシカル=(倫理的)な生き方そのものを教えてくれるもの。
心の健康がなければ身体の健康もなく、身体の健康がなければ心の健康がないように、自分の健康なしでは、家族も友人も地球も、健康にすることは難しいかもしれません。まずは、自分自身が楽しくゆとりを持ってできる暮らし方や取り組みを見つけられたら素敵ですね。

そして、最後に。

For the future makers

今回のトークの大きなテーマであった、「For the future makers=未来の創り手達のために」

エシカルな暮らし方も、子育ても、ヨガも、一つ一つが 小さな積み重ねかもしれませんが、種が大地 に根を張りいずれ実となり花となるように、 今できること、日々の小さな積み重ねが、私たちに成果という恩恵を与えてくれるのかもしれません。

そして、本当の豊かさとは何か?と向き合い、今を豊かに暮らすこと。
今できることを考え楽しみながら実践している大人達の姿を、子供達に見せること。

そんな日々の小さな積み重ねが、子供達の成長の要となり、明るい未来へと繋がる大切な一歩となるのだと思います。

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これまで、3編に渡るレポートをお読み頂きありがとうございました。
是非、これからも皆さんと一緒に日常の中での小さなアイデアや想いを育んでゆけたら嬉しいです♡

この記事を書いた人

Yuka

TAMISAディレクター
2005年にYogaStudioTAMISA設立後から運営に携わり、インドやアメリカ、オーストラリアなど国内外で様々なヨガを学ぶ。現在は三児の母として、育児を通して経験した事や、ヨガから得た知識や知恵を一人でも多くの方に伝える事が役目だと感じ、スタジオでのクラス以外にも、児童館や幼稚園、企業での出張ヨガやボランティアを通してヨガの普及に勤めている。ヨガは、年齢・性別問わず、どの環境にいる方にも良い効果をもたらしてくれるもの。

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